食品衛生監視員ってどんな仕事?
食品衛生監視員
食品衛生監視員とは厚生労働省に属する国家公務員です。
厚生労働省検疫所で国民の健康を守るために必要な輸入食品の監視・検査・検疫衛生などの仕事をします。
日本は現在約6割を輸入食品に頼っている状態です。
輸入食品を国の機関である食品衛生監視員が厳しい態勢でチェックしてくれているからスーパーなどで安心して買い物ができるのです。
食品衛生監視員の仕事内容は大きく監視業務・検査業務・検疫衛生業務の3つに分けられています。
輸入食品の監視業務とは、輸入食品を検査する機関が全国各地に32か所あり、そこに届け出が出された書類のチェックをしたり食品自体を添加物や製造方法が日本の食品衛生法に合っているか検査をします。
基準に合っていないものがあれば輸入業者に対して指導を行うこともあります。
輸入はいろんな方法で行われていますので、自ら車でサンプリングをしに出向くこともあります。
検査業務とは検疫所において高度な検査機器を使用して微生物検査・理化学検査などを行います。
添加物や有毒有害物質などの検査も行っており、専門的な技術が必要になってきます。
検疫衛生業務とは全国の100か所以上にある検疫所で外国から来た船や航空機と乗組員・乗客の検疫を行います。
日本にないウィルスや病気を国内に持ち込ませないように厳しくチェックしています。
必要な時は病原体の検査を行ったり、感染者を見つけた場合は隔離や消毒などの処置もします。
食品衛生監視員は検疫所が全国各地にあるので2年~3年おきに移動があります。
様々な実務経験を積み重ねると本人の努力次第では検疫所の課長などへ昇進するチャンスがあります。
日本国民の生活に大きくかかわりのある食品衛生監視員は食の安全を守るのが仕事ですので、食品に対する専門知識が必要になってきます。
輸入業者との関わり合いも多いことから英語も話せた方がいいでしょう。コミュニケーションがうまく取れること、判断能力が優れていることも重要です。