国家公務員
以前は国家公務員一種と呼ばれていましたが、今は国家公務員総合職といいます。
国家公務員総合職いうのは、公務員の中のエリート中のエリートと呼ばれる将来の幹部候補です。
官僚と呼ばれ、採用時から幹部候補生として採用しその後まもなく責任のある仕事を与えられることになります。
国民のための政策を企画したり、法律にかかわる重要な任務を任され、日本という国にかかわる大きなスケールの仕事をします。
責任が重い反面、やりがいも多分にあり様々な職務をこなしていきます。
法律に対する高い知識が求められることから、法学部卒の大学生の受験者が多いようですが、大学院の専門性や理系のガッツも求められています。
全てにおいて言えることは、国家公務員総合職はチームで働くことが多いので、コミュニケーション力が高く、人間関係がスムーズに行える協調性のある人材であるということです。
そしてもちろん自分を高めようという気持ちとコツコツと積み上げていく楽しさを知っている人、国民のためを第一に考えられる正義感の強い人に向いていると言えるでしょう。
国家公務員総合職は、他の公務員に比べて専門性が求められるスペシャリストたちです。
自分の持っている力を惜しみなく国のため国民の為に使うことができるトップなのです。
もちろん国際的な機関との交渉や情報共有などの業務が多いところもあり、英会話能力は必須です。
状況によっては中国語やフランス語などを使って交渉したり発信したり出来なくてはなりません。
相手の国の歴史背景も視野に入れ、様々な側面を考えなくてはうまくいきません。
国家公務員総合職で特に人気が高いのは財務省・外務省・経産省・警察庁・総務省などです。
日本を今よりもより良い国にするためにという熱い想いを持って志望する人が多いようです。
給料は一流大学卒のエリートと呼ばれる職業ではありますが、一般企業と比べても初任給ではあまり差はありません。
ただ、年齢と共に昇給が必ずあることと外務省などで海外勤務となると手当てが支給されますのでメリットを感じる人もいるでしょう。
大卒の場合
国家公務員総合職は通称キャリアと呼ばれます。
国家公務員の中でも選りすぐりのエリートと言われていますが、その総合職の人々が政策を企画するのに対して、国家公務員一般職はその企画を実際に運用してみる現場のスペシャリストです。
採用が決まった省庁に就職すると、例外もありますがほとんどはその省庁内で異動が行われます。
出先機関に異動などもあるのですが、一般職は9つの地域に分けられており、それぞれでの採用なので結婚したり子供が生まれた後なども引っ越しの心配などなく安心です。
自分の得意である専門の分野に集中し徹底的に極めることができるのが特徴です。
総合職は2~3年おきに移動となることが多いので、そういった点でメリットを感じる方も多いようです。
国家公務員一般職は、日本の未来にかかわる大きな仕事に携われるというのが魅力です。
どの省庁で仕事をするかによって内容は大きく変わってきますが、国家公務員一般職は事務系と技術系に大きく分けることができます。
事務系は内閣府・金融庁・入国管理局・地方運輸局・地方労働局などの各省庁における事務やその他すべての機関の一般事務など様々な仕事をします。
技術系は現場で環境や農林水産業などについて研究したり調査したりします。
国家公務員の一般職は、大学卒業資格を持っている人の方が高校卒業の資格を持っている人よりも出世のスピードが速い傾向にあります。
所属しているところによって初任給が同じところもあるようですが、昇給や出世を長い目で見た時に生涯収入が多いのは、やはり大学卒業資格を持っている人ということになります。
昇進できる役職も一般職高卒程度よりも幅が広くなります。当然大卒程度の方が高卒程度よりも上の役職までたどり着けるのです。
この制度を見直していこうという声もあるのですが、公務員の中にはまだ根強く学歴に対する思いが残っているようです。
一般職大卒程度を受験するのは国立大学生や有名大学卒業生が多い傾向にあります。
高卒の場合
以前までは、国家公務員の一般職高卒程度という試験を大学卒業者も受験することができました。
しかし今は受験資格が変わり、高卒程度という試験を受験できるのは2年制の専門学校を卒業している人・高校生・公務員になりたくて浪人している方に限られています。
高校生の就職先として一番人気と言っても過言ではなく、倍率はとても高くなっています。
受験生の一握りしか合格者は出ないのですが、その後の社会的地位や給料などを考慮すると人気の高さもうなずけます。
国家公務員一般職高卒程度の仕事内容は、事務・技術・農業・農業土木・林業になります。
技術というのは電気・情報・機械・土木・建築といった分野に分かれており、それぞれ高校や専門学校で専門的に自分の得意な分野を研究してきた方たちが配属されます。
その他にも、刑務官・皇居護衛艦・航空保管大学校・防衛省職員・裁判所事務官などの職種もあります。
国家公務員一般職高卒程度に合格し、採用されるとその大多数が地方機関での勤務となることが多いと言われています。
なかには本省に配属になる方もいるのですが、同じ国家公務員一般職大卒程度の採用者と比べるとその比率は少ないというのが現実です。
就職後の出世や年収・勤務内容については、同じ一般職であれば高卒程度と大卒程度はそれほど差はありません。国家公務員総合職にはかないませんが地方公務員よりはいいと言われています。
一般職大卒程度の合格者は毎年有名大学卒の割合がとても多いです。
大学を卒業してから国家公務員を受験するのが難しいとわかっているので、高校生の中でも成績優秀な方は大学に進学することを選ばずに国家公務員高卒程度を受験する方もいます。
高校生の憧れの就職先である国家公務員一般職ですが、その試験の難易度は年を追うごとに上がっています。
国立大学を受験できるほどの実力の持ち主もいます。
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