航空管制官とは航空機の離着陸や航行を監視する
国家公務員です。
航空管制官に採用されると、航空保安大学校で1年間様々なことを学びながら研修します。
その後、全国各地にある航空交通管制部や空港で実際に訓練を行い技能証明をもらって初めて管制業務にあたります。
航空管制官は無線電話・レーダーを駆使して航空機が安全に離着陸や航行を行えるように地上から指示を出したり、情報を提供する航空交通管制業務をするのが仕事です。
飛行場の中にある航空機・滑走路・車両などを監視したり航空機に離着陸の許可を出しているのも飛行場管制業務という航空管制官の仕事になります。
その他空港の周りの上空にいる航空機に指示を出す着陸誘導管制業務などもあります。
日本全国に4か所、航空交通管制部があり、日本全国の空を監視しています。航空機は利用者が年々増えて、新空港や路線が次々に増えています。
24時間休みなしで動いている国際空港や航空交通管制部ではグループに分かれてローテーション勤務を行います。
空を安全に運航できるように航空管制官には強い精神力と判断力が必要になってきます。
様々な最新機器を駆使して業務を行うので機械が苦手な人には向いていないかもしれません。
管制業務にはわずかな失敗も許されません。少しのミスが命取りになるのです。
人の命を預かる重要な任務ですので、勤務中は大変なプレッシャーと闘わなければなりません。
さらに外国の航空機に対しても指示を出す機会があるので英語は必須です。
大学を卒業できるレベルが必要だと言われる航空管制官採用試験は、毎年倍率は20倍程度で難関と言われています。平均で80%くらいテストができれば合格できるようです。
近年では女性の合格者も多くなっており、女性にとっても働きやすい環境が整いつつあります。
たくさんの応募者が集まりますが、受験の前に何かの資格を取っておくという必要はなく試験の際にプラスの加点もありません。