地方公務員という仕事についてご紹介します。

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地方公務員

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地方公務員の仕事について、上級、中級、初級に分けて簡単に解説しています。
その区分通り上級が難しく責任や収入も多くなります。
地域密着型のやりがいのある職業です。

地方上級公務員

地方上級公務員とは、都道府県庁や東京都特別区、政令指定都市にそれぞれ勤務する公務員のことを言います。
主な仕事は採用された地域の活性化を図ることです。
住民と密に接する機会があるので、自分の仕事の成果を自分の目で見たり聞いたりして実感することができます。
地方上級というのは公務員試験を受ける人のための予備校などが都道府県庁・東京都特別区・政令指定都市を総称して「地方上級」と呼ぶようになっただけで、「地方上級試験」というものは存在しません。
上級は大学卒業程度という意味で使われています。
とはいえ地方上級クラスの試験だからと言って大学を卒業していなければ受験できないというわけでもありません。あくまでも目安なのです。
地方上級と呼ばれる職員は地方自治体の中の幹部候補生です。
将来は管理職に就くようになるため、専門的な仕事も実務的な仕事もそつなくこなせる方が有利です。
細かな住民の声を拾い上げ、あらゆる角度から検証して最善の政策を決定します。議会へ提案して協力を求めたり、支援をしたりします。
採用されれば、実践的な事務というよりもいろいろな角度から自治体の現状やこれからについて考えられるような人材にならなければなりません。
中級・初級よりも上に立つ人間になることを目的として地方上級公務員は採用されているのです。
2年~3年おきに部署を転々としながら全てにおいてのゼネラリストになるべく勉強を続けるのです。
国家公務員と比べると仕事の大きさは小さなものになるかもしれませんが、幅広くたくさんの業務に携わることができます。
手の届かない国家公務員よりも、身近な地方上級公務員のほうが実践的な面白さを求める方には向いていると思います。
希望する市によって試験の日程が違いますので、いろいろなところを受験することが可能です。
一般的には自分の出身地が有利だと言われています。テストの内容も教養試験だけのところと、専門試験も併せて行うところなどバラバラです。

地方中級公務員

地方中級公務員とは地方公務員の中で、上級・中級・初級と分かれてわかりやすいように分類されている真ん中のレベルです。
上級は大学卒業程度、中級は短大や専門学校卒業程度、初級は高校卒業程度の人が受ける地方公務員試験をわかりやすいように分けただけのことです。
正式名称ではないのですが、一般的にはそう呼ばれています。
上級は自治体の中で幹部候補として採用され、育てられます。
中級と初級は一般職ですが、中級の方が中堅幹部候補としての役割も担っています。そのため将来的には県庁の次長などになることも夢ではありません。
採用された自治体により給料と昇進の仕方に少し違いがあるようです。
一般的には初級よりも中級の方が、中級よりも上級の方が試験も難しく採用後も出世のスピードが早い場合があります。
ですが、これはあくまでも目安で高校卒業資格しか持っていなくても上級・中級の試験を受けることは可能です。
東京のような大きな都市だと学歴の差で明確に分けられており、初級で採用された人が部長まで出世することは珍しいと言われています。
不景気の現在、大学卒業者が年々増えているので初級や中級の募集が少なくなってしまいました。
大学卒業資格を持っている人ばかりが採用されているという現状です。
一般職は中級も初級も仕事内容は基本的には同じで、窓口業務などの一般事務がほとんどです。初級・中級で採用された人たちを管理するのが上級です。
中級で採用されても、業務を行ううちに研修やテストなどで上級になれるという制度がある自治体もあります。実力で上級の人よりも出世したという強者もいます。
地方中級公務員は、一般行政・学校事務・警察事務などの事務職、司書・栄養士・保育士・臨床検査技師・診療放射線技師などの資格免許系公務員、土木・建築・電気・機械・化学・農業・水産・林業などの技術職に分かれています。
技術系の公務員採用枠はとても少なく、ほとんどは事務系公務員となります。

地方初級公務員

地方初級公務員とは都道府県に採用されて働く公務員です。
地方公務員には一般的に上級・中級・初級と呼び方がありますが、初級は高校卒業程度となっています。
地方公務員の種類は都道府県庁職員・政令都市職員・市役所職員・公安の警察・消防士・学校事務・警察事務など様々です。
市役所の公務員試験よりも都道府県の試験の方が難しいと言われています。
浪人生や高校生は地方公務員初級を受験するために通信講座を利用している人が多いようですが、独学でも初級なら十分に合格することが可能です。
国家公務員と地方公務員は、国や国民の為に働くという意味では同じです。
企業で働く人と違い、個人に利益が出るような仕事をするのではなく国民すべてのために仕事をするのです。
給料も税金で賄われており、その地域に住む住人の為に最善を尽くすのが地方公務員です。
採用された自治体に勤務地が限定されているので転勤などの心配もありません。
上級・中級・初級を待遇の面で比べると、やはり初級は上級には勝てないようです。
給料の面でも、初めから大学の数年間を考慮した初任給で始まりますので数万円違ってきます。
初級は事務系の職場に配置されることが多いのですが同じ仕事をしていても上級との差があるので、昇進を強く望む人は初級よりも上の採用試験を受験したほうがいいのです。
一般企業からの転職で地方初級公務員になった方は、前職が採用されたのと同じ事務職であればそれまでの期間を80%にして初任給にプラスしてくれます。
つまり、5年間事務職を一般企業で経験している場合、初任給は4年目の設定になるのです。
この制度はとてもありがたく、年齢が同じ人が同じような給料をもらえるように配慮されているのです。
公務員は毎年昇給がありますし、初級であっても頑張り次第で出世することが可能です。
ところが初級は課長クラスまでいければ最高で、その上は非常に難しくまた試験を受けなおすことが必要です。

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